ガーゼ帽子を縫う会設立趣旨

団体名 ガーゼ帽子を縫う会


代 表   吉 田 久 美 

設 立 趣 旨 

近年日本ではふたりにひとりががんになると言われています私自身41歳で乳がんに罹患し、それまで普通に生活をしていたのにある日突然のがん宣告で自分の時間だけが止まって一人取り残されたような

感覚になりました。知識のない中で情報収集、周りとの距離感や、家族との向き合い方など漠然とした不安を抱きながら治療をしました。

治療が落ち着いてきたころ、同じ経験をした人と話す機会があり、「こんな風に感じているのは私ひとりではないんだ」ということに気付き、心の中のモヤモがスッと晴れていくような感覚になりました。

私のように積極的にグループの中でおしゃべりが得意ではない性格は「患者会」という場所に行く事に戸惑いを感じていることもあるのではないかと考えました。

私たちが設立した「ガーゼ帽子を縫う会」は「ガーゼ帽子」というツールを利用してコミュニティ作りを目的としています。

この活動を通して、がんになっても孤独にならず、互いに支えあう関係性の構築や役割を感じ、自分らしく生きていくサポートがしたいと思っています

 設 立 経 緯 

2010年1月 ガーゼ帽子を縫う会設立

2008年5月乳がん告知を受け、漠然とした不安の中治療をしていました。

その中でも最も辛かったのは抗がん剤治療による脱毛や外見の変化でした。

当時は医療用の地味な帽子にしか出会えず、気持ちも落ち込みがちでした。

せめてお気に入りの帽子をかぶりたいと思い、治療中の敏感になった肌にも優しいガーゼ生地の帽子を考案しました。

副作用で手のしびれがあっても直線縫いならどなたでもできること、

縫うことに夢中になっている時間は嫌なことを忘れる時間になること、

直線縫いなのでおしゃべりをしながらでもできること、

リバーシブルにするための2枚の生地(色)選びは心の色の表現になること、

比較的短時間で完成するため小さな達成感があること、

等の理由からがんサバイバー同士集まって作ることで情報収集や、「ひとりじゃない」ことを感じ、安心して思いの吐露ができるコミュニティ作りに役立つのではないかとの思いから設立しました。

同じような体験をしたがんサバイバー同士が集まり、気持ちや悩みを吐き出したり、感情を共有することは時に病院で出される薬よりもいい処方箋になります。地域によってはこのようなコミュニティは少なく、ひとりで頑張っているがんサバイバーがいるのが現実なので将来的には私たちが出向いて行ってコミュニティ作りの輪を全国に広げていきたいと思っています。

代 表 経 歴  

1966年 神奈川県生まれ

2008年 乳がん告知

2009年 NPO法人キャンサーネットジャパン認定 乳がん体験者コーディネーター取得

2009年 医療法人湘和会 湘南記念病院 乳がん情報提供室 ボランティア

2010年 国家公務員共済組合連合会 平塚共済病院 乳がん情報提供室勤務

2010年 ガーゼ帽子を縫う会 設立

2015年 乳がん局所再発 (現在経過観察中)

活 動 実 績   

2010年より年2回平塚共済病院内でガーゼ帽子コミュニティ作りコミュニティ開始 

2014年~2018年男女共同参画センター戸塚・南太田でガーゼ帽子づくりとおしゃべりサロン開催

2014年より毎月第2水曜日 横浜のコミュニティカフェ いのちの木 にて

ガーゼ帽子を縫う会を始動

2016年11月「ピアサポートよこはま」 にてガーゼ帽子作りとおしゃべりサロンを開催

2016年10月よりピンクリボンの旅@湯河原温泉をスタート

2017年11月ピンクリボン湘南ウオーク事務局

2017年12月 高野山 尼僧 浅田慈照様宅でガーゼ帽子を縫う会を開催

2018年   ピンクリボンふじさわ実行委員会のメンバーとして活動開始

2019年   readyforと大鵬製薬との合同プロジェクトによりガーゼ帽子を縫う会プロジェクト達成     

2020年   プロジェクトで掲げた場所でガーゼ帽子を縫う会開催予定